まるはばん!
クロワッサン絢友です🥐
皆さんは香りってお好きですか?
私は香水などで香りを身にまとうことはしないのですが、
家の中ではたまにお香を焚いたり、お花を飾ったりしてふんわりとした香りを楽しむことがあります。
あとは初夏にどこからともなく香ってくるクチナシの香りや、すれ違いざまにふんわりといい香りのするお姉さま方も好きです。
日本には香道がありますね。茶道、華道などと並ぶ日本の伝統芸道のひとつです。
香道は伝統芸能や日本文学に大きな影響を与えていると言われています。
現代でも歌舞伎や宝塚歌劇、ミュージカルといった舞台芸術において、演出の一つとして香りが大事にされています。
私もかつて宝塚歌劇に熱中していたころは、組によって異なる開演前の香りにときめいていたものです。
中東の香らせ方あれこれ
さて、中東の香り事情を覗いてみましょう。
中東では、香りは祈りにも日常にも寄り添う存在として親しまれています。
代表的なものを3つ紹介します。
一つ目は「عود」(ウード)と呼ばれる香木で、日本では沈香(じんこう)と呼ばれているものです。
原木自体に香りはなく、樹液とバクテリアが合わさって出来る樹脂に香りがあるそうです。
深く甘い香りが特徴で、煙のように漂う芳香を楽しむものです。
お香のように使うほか、衣類にしみ込ませて香りをまといます。
二つ目は「عطر」(アッタール)。
これは香油と呼ばれるもので、香水のように肌に直接塗って使います。
香水とは違ってアルコールが入っていないため、ムスリムでも使うことができます。
時間とともにじんわりと変化する、重なりを感じる香りが特徴です。
三つ目は「بخور」(バフール)。木のチップに香油を浸したものです。
香炉や炭で燻し、空間全体を包み込む香りを楽しみます。
私も今でこそ普通にバフールの使い方が分かるのですが、お土産でもらって初めて手にしたときは使い方が分からなかったです。
チョコレートのように押し固められたバフールをひとかけら取るとモロモロするし、
お香のように直接火をつけてみるもすぐに火は消えるし…
「なんだこれ」という感じでした。
今では結構好きです。
中東の代表的香り3選
様々ある香りの種類の中でも、中東で広く親しまれているものを3つ紹介します。
①ウード
عُودٌ(ʿūd) 「うーど」
サウジアラビア、UAE、カタール、オマーンなどを中心に好まれます。
「液体の金」と呼ばれるほど高価で、格式ある香りとして重宝されています。
②ローズ
وَرْدٌ(ward)「わるど」
ローズオイルやローズウォーターとして香水・美容・食文化に広く浸透しています。
ローズの香料を生み出すには大量の花びらを使用する必要があり、特に純度が高いものは高値で取引されます。
③フランキンセンス
لُبَانٌ(lubān)「るばーん」
かつて乳香交易で盛んだったオマーンには「乳香の土地」という世界遺産があります。
フランキンセンスは宗教儀式や瞑想、空間浄化に用いられ、古代から神聖な香りとして扱われます。
聖書で描かれるイエス降誕の場面で、東方の三博士が持参した贈り物の一つとして記されています。
香りに関する言葉
最後に、香りに関する単語を学びましょう!
①香り
عِطْرٌ(ʿiṭr)「ぁいとぅる」
語根は ع ط رで香りに関する言葉に使われています。
香油のアッタールもこの語根から成ります。
「良い香り、あぁいと麗し」で覚えましょう。
はい、見たまんまこじつけです。
②香炉
مَبْخَرَة(mabkharah)「まぶはら」
語根は ب خ ر で、煙に関する言葉に使われています。
バフールはこの語根から成ります。
バフールは思っている以上に煙が出るので、
煙をタオルなどでバフバフと払うイメージで覚えてしまいましょう。
③漂う
فَاحَ(fāḥa)「ふぁーは」
語根は ف و ح で、匂いの拡散に関する言葉に使われています。
少し拝借して、「匂いがふゎふゎ漂う」と覚えましょう。
④くさい
كَرِيهٌ(karīh)「はりーふ」
語根は ك ر هで、嫌悪や憎悪などに関する言葉に使われています。
「ドクダミの葉(リーフ)はくさい」と覚えましょうか。
⑤花
َزَهْرَةٌ(zahrah)「ざふら」
語根は ز ه ر で、開花や繁栄などに関する言葉に使われています。
複数形は「あずはる」です。
これはそのまま The flower(ざ・ふらわー)で覚えましょう。
ざっとこんな感じです。
香りの世界はかなり奥深いですね。
興味深かったので、ミルラ(没薬)についても今度書いてみようと思います。
はい、きょうはここまで!
たくさん読んでくれてしゅくらん♡
また読みに来てYah!
それでは、わだ~あん!
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