まるはばん!
クロワッサン絢友です🥐
私は白米をおかずに白米を食べられるタイプですが、朝ごはんはパンでも良い派です。
さて、今回は「主食」についてお話をしていきます。
中東の主食は?
中東の主食は地域によって異なります。
主に米、パンのほか、ブルグルが主食とされています。
ブルグルとは小麦を水通ししたあとに乾燥させ、挽き割った粒状の穀物です。
参考リンク先に画像があります。
似ている食べ物としてクスクスが挙げられます。
日本ではクスクスの方がポピュラーかもしれませんね。
各主食をアラビア語で書くと以下です。
米… أَرُزّ (ʔaruzz)「あるっず」
パン… خُبْز (ḵubz)「ふぶず」
ブルグル… بُرْغُل (burḡul)「ぶるぐる」
ブルグルは地域によっては جَرِيشٌ (jarīsh)「じゃりーしゅ」とも言います。
語根の ج / ر / ش には、砕く、噛み砕く、挽くという意味があります。
覚えるにあたり、かなり分かりやすくジャリジャリしてくれています。
では、ここからはざっくりと国別に主食を紹介します。
先にひと言お断りをば。
国と言っても地域により食文化が異なるので
「この国はこれも食べるんやで!」などのご指摘が出るのはごもっともです。
しかし、全て把握して記載するとなると「えらいこっちゃ!!」となるのでご容赦を。
どうか心の中で「これも食べるんやけどな。あほやな、知らんのん?」とほくそ笑んでおいてください。
国別の主食と特徴メモ
【米】
イラン・・・サフランライスをはじめとする多様な炊き込みご飯が主流
サウジアラビア・・・スパイス、米、肉を炊き込む国民的料理「カブサ」が有名
イラク・・・メソポタミアの灌漑技術により、古くから米料理が根付く
ヨルダン・・・ヨーグルトソースなどの遊牧民の食文化を取り入れた米料理「マンサフ」が祝宴料理として有名
アラブ首長国連邦・・・多国籍文化と海洋交易により米食が一般家庭で定着
オマーン・・・航海と香辛料貿易の交差点ならではのスパイシーな米料理が有名
カタール・・・湿潤な沿岸気候と輸入文化により米食が一般的になった
クウェート・・・都市化と湾岸交易の影響で米食が根付いた
バーレーン・・・インド洋交易の歴史がスパイスを纏った米文化を発展させた
【パン】
エジプト・・・小麦栽培が盛んなナイル流域の立地と古代からのコプト教信仰の影響で「命を支えるパン」という意味の「アエーシ」が根付く
イスラエル・・・多文化とユダヤ教の融合により、ピタやハラーが食卓に定着
トルコ・・・オスマン宮廷の影響を受けた豊かなパン文化が広がる
イエメン・・・山岳農耕とイスラーム文化の交差により、パンと粥の組み合わせが定番に
パレスチナ・・・オリーブと小麦の産地で家庭料理としてピタが親しまれている
【ブルグル】
シリア・・・肥沃な三日月地帯の農耕文明の流れを汲み、ブルグルが保存食として普及
レバノン・・・ブルグルとピタが2大巨頭。地中海料理に欠かせない主食
【米、パン、ブルグルのうち2つ以上の主食が根付く国々】
※上記に記載した国の中でも、以下の国は主食が複数共存しています。
エジプト、イラン、イラク、イスラエル、レバノン、シリア、パレスチナ、トルコ
食卓の裏番長は「豆」
主食についてあれこれ書きましたが、豆類もほぼ主食と言っても過言ではありません。
豆類は主食にもおかずにもなる柔軟性を持ち合わせており、価格もお手頃。
基本的に乾燥状態で販売されるため保存性に長けています。
おまけにタンパク質が豊富で栄養価も高いときました。
文だけ見るとまるで万能食材の豆類は、中東の食卓にとって欠かせないそうです。
日本国内の中東系レストランに行っても、ファラフェルやフムスといった豆がメインのメニューが必ずあります。
【そら豆】فُول (fūl) 「ふーる」…空からマメが降~る
【レンズ豆】عَدَس (ʕadas) 「ぁあだす」…「この豆レンズに似てるべ?」「あぁ、んだすけレンズ豆だじゃ」(津軽弁)
【ひよこ豆】حِمِّص (ḥimmiṣ) 「ひっみす」…親に秘密(ひっみす)でヒヨコ飼う
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